わずか16歳の青年が書いた自己啓発~『啓発録』の紹介
こんにちは、絶賛恋活中のゆっけです!
私に春は訪れるのでしょうか??
本日は凄すぎる本を読んだので、それを紹介させてください。
橋本左内の『啓発録』とは??
著者の橋本左内は25歳で「安政の大獄」によって幕府に処刑された人です。
しかし、吉田松陰や西郷隆盛などに影響を与えた人物として、称えられています。
その橋本左内の代表作が『啓発録』です。
なんと、15歳の時に自分の志を記録して、若い武士に発信するための著作だそうです。
背景で凄すぎるやんか!
さて、現代人に必要な『啓発録』の世界へご案内します。
啓発録本文
①幼き心を捨てるべし
本文では、「稚心」と言われています。
要は「子どもっぽい」ということですね。
子どもの遊びをいつまでも続けていたり、親に依存していたり・・・
少しでも当てはまったら、皆さんの心に「稚心」が眠っているようです。
本を読むと、昔の子どもは12,13歳で両親と決別していたようです。
どうやら自立心がなければ、手柄を立てることや名を挙げることは不可能と思われていたのでしょう。
腰抜けは、一人前の人間にはなれない。
「稚心」を捨てることが武士への第一歩だったようですね。
②負けたくない!と心を振るわせる
「負けたくない!」という気持ちを「気」と呼んでいました。
自分がやらなければならぬ!!
と心を奮い立たせ、気持ちをピンと張り詰めることが大事と書かれています。
昔の武士は、刀を下げているため、相当強い精神力を持っているイメージがありますよね。
実は、現代人みたいに、精神がナヨナヨだったとも言われています。
雷が鳴ればビビり、犬に吠えられたら道を譲るようなwww
弱すぎンゴwww
この本はこういった弱虫お侍さんに向けて、本来の日本人としてあるべき姿を教える意味でも出版されているそうですね。
③志を掲げることで、人は成長する
この本で書かれている”志”とは、どういう意味を持つでしょうか??
「そうしたい!」と心が願っていること
では、この強い思いさえあればよいのでしょうか?
この本では、”思いがどこに向かっているのか?しっかり見定めること”
が大事と書かれています。
現代で言う、ハワイに行くために
①○○円お金を稼いで
②経由する空港を確認してチケット購入
といった、計画を立てる感じですよね。
例えば、羽田発でチケットを買ったのにも関わらず、やっぱインチョン空港で!
ってなったら、「はっ??」ってなりますよね??
昔のお侍さんも、太刀の修行をしている途中で仲間が槍で力をつけてたら、
「やっぱり槍っしょ!!」って心変わりすることが多々あったようです。
こういう心の迷いが志を実現できない温床だったそうです。
まずは、
一つの道を究めることに全力をつくすこと!
これが志をたて、人が成長していく最初のステップです。
④実践を伴う本物の勉強をする
この本では、読み書きすることは勉強でなく、”道具を揃えているだけ”
と一蹴していますw
江戸時代において、
「学」とは優れた人の行いや、立派な功績を研究し、その道を自分も追随すること
と定義されています。
よく、ビジネスの成功法則のひとつに、
「うまくいっている人をパクる」という法則があります。
この考え方は、江戸時代の武士の世界における学問のコツと
リンクしていたというわけです。
また、ビジネスの成功法則その②として、「根気よく続けていくこと」
も法則のひとつとしてよく言われています。
この本でも
”成功への道は、長い時間を積み重ね、試行錯誤を続け、
やっと成功への道が見えてくる。”
と書かれていたので、粘り強く学び続ける姿勢は非常に大事ということですね。
⑤馴れ合いにならない本当の友を選ぶ
いざという時に信頼できる”友”を持つことが大事とも言われています。
友の種類には2種類あり、
①益友:共に学びを究め、腕を磨き合い、互いの理想の人生を分かち合う仲
②損友:飲んだり、騒いだり、合コンしたりの馴れ合いだけの付き合いの仲
があると言われています。
この益友は関わると一見気にさわることもあるかもしれません。
それには明確な答えがあります。
「自分に不足しているもの」を持つ存在だからです。
時に意見の食い違いで言い争うくらいがちょうどいいらしいです。
最後に
『啓発録』は著者が10代なのに、若造から教わることばかりなのです。
これを書いた当時15歳の橋本左内はとんでもない人だなと改めて感じました。
https://room.rakuten.co.jp/room_e66740f7b0/1700043346401186?scid=we_rom_iphoneapp_id_others
これは20分くらいでサクッと読めるので、オススメです!